ある朝、いつものようにコーヒーを淹れて、ベッドに横になっていました。
外は快晴。特別な予定があるわけでもなく、ただ静かな朝を過ごしていました。
ふと目に入ったのは、テーブルの上に置かれた小さな花瓶。
妻がいつの間にか花を飾っていたのです。
以前なら見逃してしまうような些細なこと。
でも自分が病気をしてから、以前なら気がつかなかったことが気づくようになったと思う。
「こういう小さな気遣いが、日常を少し豊かにしてくれるんだな」
と感じました。
花の鮮やかな色が目に飛び込んできて、部屋全体が少しだけ明るく見える。
たったこれだけのことなのに、不思議と心が穏やかになりました。
考えてみれば、こうした「当たり前」の中に小さな幸せがたくさん隠れているんだよな。
妻が花を飾ってくれること、毎朝コーヒーを飲めること、静かに流れる時間。
それらすべてが、自分の心に少しずつ影響を与えているんだと気づきました。
こうした小さな幸せに気づく余裕を持つのは意外と難しい。
昔の自分なら全く気がつかなかったことばかり。
でも、一度立ち止まって振り返ってみると、意外と身の回りにはたくさんの幸せが溢れていることに気づかされます。